ブックイヤーって言うんでしたっけ?
それがとにかくいっぱいになってしまいましてね。
とりあえず、全部読んでの感想を最初に述べさせてもらいますと。
今とは価値観が全く違うんだな、という印象が非常に強かったです。
そして風太郎氏が危惧していた通りの未来になってしまったんだな、と。
あとがきに、「今から考えて、正気の沙汰ではない思想も(日記の中に)ある」とありますが、それが具体的にどこなのかか少し気になるところですね。
特攻やその他多くの事柄を単純に「悲劇」という言葉だけで済ませようとする今の世情は全くもってよろしくないことだと思いますね。
そして、東京大空襲や貧困に次ぐ貧困にも挫けずに、笑っている人が非常に多いということ。
これは少し意外でした。
私が学校やTVで得た戦時の民衆とは、敗戦を確信し、早く降伏することを望み、そして降伏宣言を聞き、やっと戦争が終わると歓喜する人々、というものでした。
他の人も大なり小なりそんなイメージを持っているんじゃないでしょうか?
でも、この日記を読む限り、それは全くの逆であったことがよく伝わってきます。
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