石川英輔「ニッポンのサイズ 身体ではかる尺貫法」
読みました。
古来より使われていた日本での度量衡の単位の話。
だけじゃなくて、SI単位(接頭語)についてもちょこっと。
1メートルの定義はもともとは北極から赤道までの長さの1万分の一 だったそうですが、
近代になってより精密に測る、本当の1万分の一と1メートルにズレがあった、と。
なので定義を別の物にして、
光が真空中で1/299,792,458秒間に進む距離
というものになったそう。
すごい中途半端な定義になってるのにはそういうわけがあったんですね。
筆者はメートルやキロといったSI単位より古来より日本で使われた尺貫法の方が
分かりやすくて、使いやすいと言っていますが……
うーん、生まれた時からSI単位がスタンダードな人間からすると、
いや、SI単位の方がわかりやすくね?
と、思ってしまう。
これはもう感覚的なものなんでしょうな。
尺貫法で育った人間は尺だとか寸だとか、そういうものの長さは実感的に理解できるが、
私には出来ない。
出来ないから脳内で変換するしかない。
5尺……1尺は約30センチだから150センチか……
くそ!それなら最初っから150センチて書けよ!
と思ってしまう。
最初の頁に度量衡換算表がついてる。
便利だ。この頁だけ切り取って携帯してもいいかもしれない。


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