近藤 史恵 「天使はモップを持って」
読みました。
社会人一年生の主人公と、会社に雇われてる掃除のオバチャンならぬ、おんにゃのこのキリコがくんずほぐれつして、
社内で起こるトラブルを解決していく……という話。
トラブルというとちょっとした人間関係のほつれ……的な些細なものだけかと思ったら、
普通に殺人事件なんかも起こっている。
推理の要素も“一応”あるけど……
本格推理小説とかと比べるとあまりにお粗末な感は否めない。
というか、私は終始そこが気になってしょうがなかった。
あと、キリコというとどうしても磯野貴理子が頭に浮かんで、
いまいち若くて可愛いおんにゃのこ、という感じがしない。
名前も大事だ……。
ストーリー自体は面白いと思いました。
主人公は一応男ですが、取り巻く人間は女ばかりなので、
トラブルや描かれる心情らも女のモノが殆ど。
最後の章は私的には微妙。
こういうのはあんまり好きじゃないなあ、と思った。
そのまま、離婚しましょう! はいします!
キリコー!やっぱり君しかない!結婚してくれー!
の方がよかった。
もしくは恋愛感情抜きで、友人として付き合っていく……とか。
どーせ、そんなんだろう……というのが、そのまんまで……。
こういうのはなー。
こういうのはちょっと違うんだよなー。


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