羽生善治 + 柳瀬尚紀 「勝ち続ける力」
読みました。
将棋の天才羽生氏と翻訳の天才柳瀬氏の対談(対局)本。
当然、将棋や翻訳関連の話が殆どです。
展開としては、柳瀬氏が羽生氏に話を聞く、という形なので、
将棋7割、翻訳3割という感じでしょうか。
そういう意味じゃ、将棋の知識や経験がある人が読んだ方が楽しめそう。
私は生憎、そーいうのがありませんので……。
まあ、でも天才の思想に触れられるのは面白いですね。
天才=変人
という印象が少なからずありましたが、羽生氏からはそれほど変人さは感じず。
勿論、さすがに常人とは違うな(笑) というのは多々ありますが。
囲碁はプラスを考え、将棋はマイナスを考える……と。
指してはいけないところに指さないだけで、将棋は非常に上達する、と。
なるほどなー。
でもそれも、相応にやりこまないとわからないですよねえ。
どうでもいい話ですが、
囲碁やオセロのように、手持ちの石を新たに盤上に置くことを「打つ」といい、
将棋やチェスのように既に盤上に置いて(打って)ある駒を動かすことを「指す」というそうです。
ちゃんと使い分けの理由があるんですね。