井上ひさし 「井上ひさしの日本語相談」
読みました。
これは……なんだろう?
TVでやってたのか?新聞?雑誌?
良くわかりませんが、
井上氏に来た日本語関連の質問に井上氏が答えていく、というものです。
日本語論説がダラダラ続いているわけじゃないので、軽く読めますね。
目次を見て、面白そうなところだけ読むのもアリかと。
勉強になるし、面白い。これの第二弾第三弾とかもあればいいのに。あるのか?
普段何気なく使ってる言葉も、良く考えると、なんでそうなのかわからないものも多いですね。
そもそも、当たり前すぎてなぜそうなのか?という疑問すら沸かないものも多いです。
本書を読んで、
言葉は生き物というように、言語の正しさとはなんとも曖昧で、脆いもんなんだなあと思いました。
質問内容はこんなの↓
・四大美人とはなぜいわないの?
・「より」と「から」正しいのはどちら?
・虫でもないのに虫偏をつけるのは?
・日本語の音はいくつあるのか
・ニワニワニワノニワトリガイル!!
・「一番最初」「いま現在」は間違いか
・気にするな略語ばやりは時の流れ
・「うれしかったです」は間違いか
・なぜ船は「泳ぐ」といわないのか
・固い、堅い、硬いはどう違うのか?
などなど。
実に興味が惹かれますね。
重複表現として誤用とよく言われる言葉遣い。
馬から落馬、目で見る、耳で聞く、後で後悔……など、
これらは勿論誤って使った場合は誤用なんですが、強調目的で「あえて」そう用いる場合があるそうです。
これも本書に書かれていますが、
そういう使い方を冗語法と言うらしいです。
同じ読み方で違う字を用いる言葉は対義語とセットで覚えるとよい。
固い⇔ゆるい
堅い⇔もろい
硬い⇔やわらかい
というのも書かれていたんですが、これも面白いですね。なるほどなー。
でもこれ「はかる」みたいな対義語が存在しないのだとダメですね。
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