小和田哲夫「戦国武将の生き方死にざま」
読みました。
戦における戦闘員、千人いればその内百人から百五十人だけが侍、
十人中九人が農民だった、
そういうことを考えれば、戦になってそこから無関係でいられる人なんか殆どいなかったんでしょうね。
また、資材運搬や土木作業にも農民が使われていたそうなので、
実質、そこに住んでいる農民全員が戦に関係することになってたのかもしれないですね。
この著者、長篠の戦において信長の鉄砲隊3列によるの斉射も
実際は斉射ではなく、それぞれの3人組が狙撃を繰り返した、との見方を示しています。
根拠として、敵味方入り乱れる戦場に、一列の一斉射撃をする意味がない、としています。
確かに言われてみればそうですね。
でも、開戦直後、敵が突貫してきたところにその出鼻をまず挫く
という意味では斉射が有効な手段ではありますよね。
乱戦になれば各自散開して狙撃を繰り返すということもできたのでは?とも。
一瞬でケリがついたわけではないでしょうから、
鉄砲隊の行動も一貫していたとは限らない、とも思うんですが
実際はどうなんでしょうね。
最近話題になってる「歴女」ですが、
些かミーハー過ぎやしませんか?
切っ掛けがなんであれ、それで歴史に興味を持ち
造詣を深めていくならそれはいいことなんでしょうけど。
彼女らはどうも、そういう類ではない様子。
自分が好きなキャラクターを自分の中で作り出して、
それを歴史上の人物に投射してるだけな気がします。
だから客観的に、彼女らと実際の人物には大きな差異があり……
つーか、やつらは戦国BASARAとかのイケメンキャラクターが好きなだけだろ。うせろ抜け作めが!
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