川渕圭一 「ボクが医者になるなんて」
を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
大学卒業後、将来への希望を持てぬままパチプロになったボクは、会社勤めをしても長続きしない。気がつけば引きこもり生活丸一年、うつ病と診断される。通院先の心ない医者達より「自分のほうがマシな医者になれる」と思ったボクは…。三十歳で医学部受験を決意するまでの迷いと挫折だらけの日々を描いた、ベストセラー『研修医純情物語』の原点。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川渕/圭一
1959年群馬県生まれ。パチプロ、数社の会社勤務、一年間の引きこもりを経て三〇歳で医師を目指す。三七歳で京都大学医学部卒業。大学病院で研修医として勤務し、その経験を基に、『研修医純情物語 先生と呼ばないで』でデビュー。ベストセラーとなる。現在フリーの内科医として働くかたわら執筆、講演活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
素で頭がいいんだなあ……と、読んでて何度も感じました。
というかモチベーションの維持と強さが桁違いだなあ、と。
医療系の派遣会社とか、医師の資格をもつフリーター、とか
医者になったからって一生安泰、というわけじゃないんだなあ……とか思いました。
作中にはそういう経済的な話は殆ど出てこないんですが、
実際収入的にはどうなんでしょうね?
話の内容は、医大に入ってから医者になるまで……ではなく、
医大に入るまでの話、ですね。
なので実際に医療に携わるような話はでてこず、
サラリーマン時代の話とか、ラッセルさんの話とかパチプロの話とか、
うつ病とか、ナンパやら浮気やらの話が殆どを占めている。
あと父親の話。
『 この後ろめたさは、単に父の期待に背いたことから生じたものではない。 ほんとうは、死の直前、せっかく自分に歩み寄ってくれた父に心を開こうとせず、向き合おうとしなかった、この七年間の意固地な自分に対する後ろめたさであったのだ。』
(250頁)
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