ジョッシュ・バゼル(池田真紀子 訳)
「死神を葬れ」
読みました。
えーと、ストーリを要約すると
元マフィアであることを隠している医者見習いのもとに
彼の過去を知ってるマフィアが入院してきたからさあ大変。
口封じにいっそ殺してしまうか、さてどうしよう?
てな話。
医学関係の専門用語も結構ポコポコでてきて、
一見何のことやらさっぱり、ですがちゃんと注釈で解説が載ってるので
なかなかに親切。
マフィアだったころの話と研修医である今の話が交互に進行していく形をとってますね。
「ふう、若さってやつは。若さとは、鼻から吸うのではなく煙草にして吸ったヘロインに似ている。あっという間に終わってしまうのに、いまだにその代償を支払い続けなくてはならないことに、どうも納得がいかない。」
(170頁)
「いま、手洗いをすませてオペ室にいる五人――ドクター・フレンドリー、手洗い看護師、器械出し看護師、僕の医学生、それに僕――はちょいと尻を掻くことも許されない。それどころか、手を首より上、腰より下にやることも、青い物品以外に触れることも許されない。」
(289頁)
よくドラマで手術室にいる医者が腕を肘で曲げてL字に手を挙げてるシーンがありますよね。
言われてみて初めてなんであんな格好してんだろう?と思いますが、
こういう理由があるそうな。
いや、なんでそうなのかは分かりませんが。
あ、この文章の直前に書いてあるんですが、
手洗いもその格好のままやるそうです。
手の先っぽから、腕、肘と洗っていくそうで。
腕や肘を洗った際にでる滴が指先に落ちるとまた洗い直しだとか。
上から下に洗っていくんですね。
また一つ賢くなりました。
「 警告
このパラグラフと謝辞、献辞を除いて、この本はまるごとフィクションだ。冒頭の引用句でさえ、でっちあげ。だから、事実として真に受けるのは――とりわけ医学的な情報に関して――まったくお勧めできない。」
(467頁)
だそうな(笑
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