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フィードメーター - 思考の狭間 ~一瞬の中の無限の時を刻む~

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山岡荘八「毛利元就 2」
読み終わりました。
おもしろかったです。

織田信長が疾風迅雷、みずからが先頭を進み、家臣がそれに追従する。
というのに対し、毛利元就は冷静沈着、じっくりじっくり、家臣と肩を並べて歩く。
という印象を受けました。

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「どのように仔細らしく説かれた戦術書も、結局はその人、その人の経験を書き綴ったものに過ぎない。したがって、もし相対する敵味方が、同じ軍書を同じ能力で読みこなして対陣したら、双方ともに勝つか、それとも勝敗なしに終るはずだったが現実はそうではない。戦えば必ず勝敗はハッキリする」
(47頁)
簡単で、当然のような話だけど、実際にそれを実行するのは至難の業、だよね。でも、信長然り、信玄然り、名将と謳われる人たちはこういうことを確かに成していったんだろうね。

「よいか。性急には何事もできぬものと知るがよい。というていささかも心をゆるめては相成らぬ。今にして云えることじゃが、三年五年でのしあがったり、築きあげたりした家では底が浅うてすぐに崩れる。ほんとうの勝負は、何十年経とうと、何百年経とうと、油断なく張りつめた心を持ち続けて、つねに励むことだと思っておる。一代で成らずは二代、二代で成らずば三代……要は、幾百年を経ようと色のあせぬ、正しい希望の灯をともし、その灯を決して消さぬことじゃ」
(毛利元就;302-303頁)
百万一心を横の団結。
そして、百代一心を縦の団結。
その縦横の団結こそが一番大事だと説く。
私はこの点でいえば、戦国時代では元就こそが最も優れていたのではないかと思います。
知略、武力に優れた武将は数多いても、以前話題にしたように、そういった武将は一人で先走ってる感が否めないよね。信玄と勝頼なんてまさにそう。所謂・・・・タイマンプレイ?ん、違うか?

うんうん。元就は世間にもっと評価されていいと思ふ。
元就といえば「三本の矢」で有名で協力を重んじる、というのが一般的な認識かもしれないけど、その実、もっと深かったんだね。
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