「速読」って結構聞きますよね。
本屋買い物したときに、商品と一緒にチラシをもらうこともあります。
でも、これってどうやら一部の読書家にはあまり好ましく思われてないようです。
一種の悪徳商法、オカルトまがい、とかそういう意味ではなく、
(勿論、そういう疑惑もあるにはあるんでしょうが)
読書とは、じっくり読んで楽しむものであり、速く読むのは邪道であるとか、速く読めても何も残らなかったら、読む意味がないとか。
ま、確かにそうです。正論っていえば、極めて正論ですよね。
とはいえ、私はどうにもそれには賛同できないのであります。
いやまぁ、確かに、教科書や、研究・学問に使用する専門書というのは、確かにじっくり読む必要があるわけなんでしょうけど、
私たちが一般的に読書といえば、まず大抵は娯楽、楽しむ為だと思うわけです。
娯楽に、何かを残す、というのを求めるのは如何なものなんでしょうか?
誰かの言葉に、本は、子供には勉強になり、大人には娯楽となる、といったよーな格言があったような気がしますが・・・
純文学、歴史小説、推理小説、ライトノベル・・・・
ジャンルはどうあれ、学校の授業じゃないんだから、そんなに肩肘張らずに楽しむもんだと思います。
「じっくり読んで楽しむ」と言いますが、それってどういうことなんでしょう?
ただ、馬鹿みたいに時間かけて読めばいいのでしょうか?
これは連体形だ~擬人法だ~とか、この「これ」は●●を指しているんだ~とか、
ではこの時の誰彼の心境を100字以内で表してみよう~とか、
そんな読解をする、ってのでしょうか?
あほくさ~(爆
そりゃ、著者のちょっとした工夫に気付くと、そりゃ面白いです。
東野圭吾の「秘密」、ある場面においてのみ、第三者の視点になってる~とか、ね。
でも、それに気付くのは必須じゃないですよね。
気づかなくたって、面白いものは面白い。
やはり、そんなにじっくり読んで楽しまなくちゃいけない~なんてことはないと思うわけです。
一回読んで理解し切れないってのなら、もう一回読めばいいじゃない。
私だって、金欠で新しい本が買えない時は、今までに買ってきた本を何十何百と読みかえしてます。
てーか、最初は斜め読み程度でもいいと思うんです。
何度も読み返して、だんだんといろんなこと、著者がいろんなところに散りばめた楽しみ処を見つけていく、てのも一つの楽しみ方ですよね。