「意之所存、便為禍福」という言葉があります。
三国志に出てくる許靖という人が曹操に宛てた手紙に書かれていた言葉で、
意の存する所は、便ち禍福と為る
といい、心の持ちよう次第で人は不幸にも幸福にもなりますよ、という意味です。
でも、これは実は誤訳だそうです。
手紙に書かれた文の一部なわけで、当然前後に他の言葉が繋がるわけで、そうすると一転して全く違う意味合いの言葉になってくる……
原文は忘れてしまいましたが、
確か、
立場ある人間の言葉には常に賞罰が伴い、あなたの一存次第で人は不幸にも幸福になるのですよ
といった話だったと思います。
意之所存、便為禍福の部分はこの一番最後の部分なわけですね。
自分自身の心の持ちよう次第……ではなく、権力者の心の持ちよう次第で、その臣下の禍福が左右されてしまう、と。
なんとも……笑っちゃうほど恐ろしいお話になっていますね。
しかし、確かになあ、とも思いますね。
電車のつり広告か何かで目にしたんですが、
少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。
壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
老いて学べば、則ち死して朽ちず。
この文はいいですね、感銘を受けました。
私も常に学び続けていきたいものです。


PR