社会人としては、知っていて当然。
一般教養、一般常識。

と、みんな思ってるし、自分だってそういうものだってわかってる。
でも、ぶっちゃけよくわかってなかったり。

みなさんはわかりますか？

手紙の冒頭に書き込む「頭語」というものがありますよね。

拝啓、拝呈、啓上 、謹啓、恭啓、粛啓、謹白、謹呈、急啓、急呈、急白
拝復、復啓、謹復、再啓、追啓、再呈、前略、冠省、略啓

こんなにいっぱいあります。
そして、これに対応する、「結語」ですが、これも

敬具、敬白、拝具、謹言、謹白、頓首、敬白、草々、不一、早々
拝答、再拝、不尽、不備、かしこ

こんなにいっぱいあるわけですね（他にもあるかも？）
これ、どれがどれと対応してるか分かりますか？

他にも、季節ごとの挨拶言葉なんてのもありますよね。

1月
・寒さもいっそう身にしみる昨今ですが、
・寒中とはいえ、ここ数日はあたたかい日が続いておりますが、
・各地の大雪のニュースを見聞きするにつけ、ますます春の訪れが待たれる昨今ですが、

2月
・立春とは名ばかりで、寒さのきびしい日も少なくありませんが、
・梅のつぼみもほころぶ季節となりましたが、
・まだまだ余寒きびしい日が続きますが、

3月
・日ごとに春の訪れを感じるようになりましたが、
・ようやく日ざしに春らしいあたたかさが感じられるようになりましたが、
・春とはいえまだまだ冷え込む日も少なくありませんが、

4月
・色とりどりの花が咲きそろう季節となりましたが、
・葉桜が目に鮮やかな季節となりましたが、
・ここ数日の春雨に、朝晩は少々冷え込んでおりますが、

5月
・すがすがしい風が、青葉若葉を揺らす季節となりましたが、
・晴天が続いた連休も終わりましたが、
・すがすがしい初夏の風に吹かれ、心もはずむ季節となりましたが、

6月
・降り続く長雨に、日の光が恋しい季節ですが、
・今年もまた庭の紫陽花が美しく咲く季節となりましたが、
・雨垂れの音が、ひっきりなしに続いている毎日ですが、

7月
・いよいよ夏本番を迎え、うだるような暑さが続きますが、
・7月に入り、子どもたちも夏休みを心待ちにしているようですが、
・大暑を迎え、寝苦しい夜が続きますが、

8月
・夏も終わりに近づき、虫の声が聞かれるころとなりましたが、
・立秋を過ぎたとはいえ、焼けつくような暑さが続きますが、
・吹く風にいくぶん涼しさが感じられるようになりましたが、

9月
・残暑もやわらぎ、さわやかな秋風が吹くころとなりましたが、
・一雨ごとに涼しくなってまいりましたが、
・さわやかな秋晴れが続き、どこかへ足を伸ばしたくなる昨今ですが、

10月
・色づいた街路樹に、秋の深まりを感じられるようになりましたが、
・あちらこちらから紅葉便りを耳にするようになりましたが、
・抜けるような青空に、秋たけなわを実感する季節となりましたが、

11月
・朝晩の冷え込みが、日ごとにきびしくなってきましたが、
・各地からは雪の便りも聞こえてくる季節となりましたが、
・公園に降り積もった落ち葉に、過ぎ行く秋を感じるころとなりましたが、

12月
・年の瀬も押し迫ってまいりましたが、
・年の瀬の商店街は連日の大賑わいを見せていますが、
・木枯らしが吹き、寒さが身にしみる季節となりましたが、

と、こんな具合な感じのものがあるわけですね。
こーいうので、どーんなのを書くかでその人のセンスというか、そんな感じのものが分かってきそうですね。
型にはまった定型文じゃなくて、自分の言葉、自分で感じる季節感を書けたら素晴らしいんでしょうね。