池澤夏樹 「ぼくたちが聖書について知りたかったこと」
読みました。
内容紹介
池澤夏樹が読み解く聖書とキリスト教の真実
ギリシャ、フランスに居住し、キリスト教文化を見つめてきた池澤夏樹氏が従兄弟である聖書学の泰斗・秋吉輝雄氏と語り尽くした、
聖書とキリスト教、知られざる真実の話。
単行本刊行時にメディアで大きな話題となった名著が遂に文庫化。
「原罪」とは何か?なぜイスラエルは共和国なのか?
マリアは「おとめ」なのか「処女」なのか?アダムの以前に人はいたのか ?
素朴な疑問を鮮やかに解説。
「すべての源泉は聖書だ。旧約と約。古い約束と新しい約束。神と人の間の契約。こういうことについて一定の知識を得てはじめて、世界の正しき姿が見えるだろう」(本文より)。
文庫版のためのあとがきを新たに収録。
基本的には
池澤夏樹氏と秋吉輝雄氏との対話を記述した形で、
各題目に言及していく……という感じ。
とても勉強になりますね。
ヘレニズム的な考え方とヘブライズム的な考え方、とか。
エデンに園にあった木は知恵の木だけじゃない、とか。
85-86頁に書かれてる世界の断片化の話がすごく……なんというか、ぐさりとくる。
時制の観念の話も面白かったです。
まあ、これはヘレニズム、ヘブライズムの話と同じものですが。
専門家と専門家の対話なので、初心者や門外漢にも分かりやすい表現……というわけではないので、
一部ぶっちゃけよくわからん!という箇所もあるけど……
大部分に関しては、まあ理解が及ぶのでは……ないかと(汗
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